半分の月がのぼる空

半分の月がのぼる空』を二巻まで読んだ。

半年前ぐらいに、マンガ版の一、二巻を読んでいたので、思い出しつつさくさく読み進む。

ところで、二巻の半分あたりで休憩がてら、ネットサーフィンをした。


五〜六巻の間話であるらしいヴィジュアルノベルがあることは知っていた。あとで買おう。

書評ブログ的な記事を一つ二つ読んだ。

一つは、普段SFやミステリを読む人のラノベ読んでみたという感想。いくつか好評価。半月はまぁまぁの評価。ハルヒは合わないらしい。

一つは、普段からラノベやマンガを読む人の感想。半月はまぁまぁの評価。うみねこのなく頃にが好評価だった。

ドラマCDも出てるらしい。公式サイトにお邪魔する。

ん、裕一と里香の前にいる二人は誰だ?
夏目なんとか。へ〜女の人は平野さんが声演か。原作読み終わったら、これも聞きたいかも。

へ〜vol.1に夏目の二人が出てくるみたい。vol.2から主役の二人が出るのか。
夏目の二人は夫婦なんだろな。原作だと、後の巻に出てくるのかな
ドラマCDだと、先に来るのか。てことは、二人が出会う前の話だから、重要な伏線を孕んでいるのかもしれない……なんて思考を巡らす。

そこらあたりでふと思う。

……夏目!?

あ、あのイヤミな医者の夏目か!? てことは、平野さんは夏目奥さんの声役で……

……あ〜色々繋がった。
夏目がイヤミなのは、きっと奥さんが亡くなってしまったからだ。

あ、しまった。
ネタバレじゃないか。
第三巻以降の新しいストーリーを楽しみにしていたのに。

気づかなかった……

マンガで読んでいた際は、特に何も気にせず読んでいた。誰に共感するわけでもなく、興味をもつということもせず、ただ読んでいた。

登場人物一人一人に、それぞれのストーリーがある。

そんな当たり前のことを、無視していた。
その対象のことを、少し考えれば、少し想像すれば、描けたであろう可能性の一つ。

考えなきゃ、わからないんだ。少しでもいいから、考えなきゃ、わからないんだ。

今回は、ただただ、僕が何も考えずに読んだのがよくなかった。

読書に戻る。
既に知ってしまっているとはいえ、なるほど、読めば色々伏線というのか、ヒントが書かれている。

……僕が考えるべきは、マンガ。マンガだと、考える余地なしにどんどんページを進んでいってしまう。
こりゃいかんな。

文字を追う形だと、否応なく文字に注目できる。伏線的なものを掴める場合もある。
いくらか大筋を予想しながら、どうなるのかと先へ進める。

小説の読み方にも色々あるのだろうけど、僕はこんな感じだろう。

マンガの読み方に関しては、僕はひどいな。
エンターテインメントとして読むにしても、ひどすぎる。
ただの暇つぶしにならないように、少しは考えようか。

参考にしよう

一人一人にストーリーがある。現実でも当たり前のこと。今、目の前で見えている部分は限りなく少ない、その人の一部分。

当たり前だからこそ、気づきにくい。
けど、物語を読みなれている人は、伏線を上手く回収しつなげ合わせ、推理できるのだろうな。

伏線を張りつつも、一人一人のストーリーを意識させないで読み進ませ、物語の後半に、実はこうでした。
……うん、典型的だが、上手い手法。

予想通りの展開だけど、上手な描写、いい話だった。
予想とは違った展開、驚いた、いい話だった。

……誘いたい読後感から、話を紡ぐ。
僕が目指すは、予想を裏切る展開。

がんばろ。

追記2009/02/19

電撃文庫1〜8巻
ヴィジュアルノベルス『半分の月がのぼる空 one day』
読了済み