感情に訴える必要性

201103152234更新
NHK、11時、官邸からの会見
ニコニコ動画東京電力の会見
を見て。


管総理はもう少し、感情を表しても良いのかもしれない。
総理として落ち着いていることは素晴らしいと思う。
けど、冷静な人にしか「落ち着いて判断し行動するのが最善」というのが伝わらない気がする。


努めて感情を表に出さないようにしているのであれば、逆効果かもしれない。
感情に訴えないと、人は動かないと思う。
今回は現場近くの人以外を動かす必要性がないので、これで良いかもしれない。


より浸透させるには、変な言い方をすれば、演技をすること。自分と相手の感情を上手くコントロールすること。


僕個人は、淡々としているのは嫌いじゃない。
日本人全体として見たとき、冷静沈着が好まれるのか、感情が好まれるのか。小泉さんが総理をしていたときは、おそらく感情が優勢だった。今はどうだろう。なんらかの心理学的統計をとっておくと、いざというとき効果的かもしれない。


避難勧告で、特に伝えたいのは一般市民。特に現場近くの人。遠くの人は想定ではない。
見ていて情報が不十分かもと思ったが、自分が知るのはこの程度で良いのかも知れないとも思った。


下手に情報を公開して、推測、憶測が飛び交って、それが行動に繋がり、パニックになってしまう恐れがあるのなら、、
必要最低限の情報だけ伝え、行動させない、情報収集で止まらせる方が、マシなのかもしれない。


東京湾に核爆弾が投下された。現段階では不発だが、爆発する恐れもある」とアナウンスされたらどうなるか。現場の人間は何をしりたいか。
「どこに行けば助かるのか」
それが伝えられれば、十分だろう。


「そこまでいけば本当に安全なのか?」
少なくとも近くにいるよりは安全だろう。そこまで避難することは政府が責任を持つ。それ以内は責任が持てない。そういう境界だろう。


会見内容は、無論、専門家に意見を聞いて、検討しての報告だろう。けど、それは表に出てこない。専門家は今も分析に当たっているだろう。


一般人が、情報へのアクセスが容易になっている分、何でも知ろうと思ってしまう。おそらく自分が知ってもどうしようもないことまで。


「ソースは!」と叫ぶ人には、専門家の名前でも表示すれば安心するか。しかし、専門家が質問攻めにあって身動きが取れなくなっては駄目だろう。


会見(発表の場)では、無駄なく、短時間で、必要な人に、最善策を伝える、のが重要。プラスアルファで、全国民にも協力を呼びかけること。
裏の努力が見えないのは仕方ない。仕方ないけど、それだと、必要な人から少し外れた所の一般人が不満、不安になるかもしれない。


大雑把に分類するが、
理系人は、数値から冷静に判断することもできるだろう。
文系人は、数値よりも直感、感覚、感情を優先する場合があるだろう。
日本は文系人が多いのだから、文系人に伝えることをより考えると必要があるだろう。それには「努力、熱意、誠意」を伝えると良いかもしれない。


避難勧告→事実説明→質問→感情に訴える


▼例えば、会見の最後にこう伝える
「今、私がこの報告をした内容は原子力、物理学などの専門家15人を集め、検討したものだ。彼らは今なおこの会見の裏で分析を続けている。
特に現場で作業をしている人間は、今も被爆レベルの危険性の中で作業を続けているのだ。
今、私が国のトップとして国民に言えるのは、落ち着いて避難をしてもらうということだけだ。
(間を置いて)
トップとして、これしかできず悔しい思いだ。
(目頭を熱く、しかし力強く)
しかし、現状を分析している専門家、それを伝える私をどうか信頼してもらいたい。今、この一時だけでも構わない。私は全国民の安全を守る責務があるのだ。
どうか、どうか落ち着いて、行動してもらいたい。慌てた行動は新たな危険を生む。大変なときこそ、冷静になりましょう。
(隣のSPから呼びかけ)
私は議会の方に戻らなくてはならない。また進展があれば、報告をする。
(溜めて、溜めて)
全国民一丸となって、この危機を乗り越えよう(去る)」


こんな報告をされたら、心に響くのではないか。
批判をする人はぐっと減る。むしろ協力しようと乗ってくれるのではないか。


▲意図
実際に行っているということを示すために具体的な人数を示す。(報告の根拠付けと、具体的な人をイメージさせる)
現場の人間が動いていることを示す。「裏側を想像して欲しい

その中で私ができることはこれだけだと示す「全てを伝えられるわけはない」
私も一人の人間だ落ち着けないのもわかる「聞いている人の心に訴える」
その中で、私のできる限りの全力を尽くす。「信頼して受け入れて」
「皆さんも冷静に行動しよう」
この場を離れるが、それは国民のためだ「皆、それぞれ、自分の出来ることをやろう」



その他


知らない=隠している=悪=批判されるべき、ではない。
ただ、この情報社会では、情報の非対称性を感じただけで、「不平等だ。馬鹿にするな。お前等だけずるい」となってしまう。その声をメールやtwitterで伝えることができてしまう。伝わってしまう。


現段階の知りうる状況で最善を尽くすのが、一般人の最善だろう。情報は公開されたもので判断するしかない。適切な、必要な質問は大事かもしれないが、煽ることは違うと思う。


1分の遅れで生死が別れるものなら、1秒でも早く情報が欲しいだろう。
だが、今の現状、ある程度離れている人は、1分では何も変わらない。5分は情報を得つつ、自分で考え、行動準備するといいかもしれない。


僕が自身の安全のためにできるのは、与えられた情報とこれまでの情報を合わせ、冷静に判断すること、裏を想像すること。

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追加メモ
知人のmixiニュースチェックより


会議室外まで響きわたった東電しかる菅首相の声 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110315-OYT1T00273.htm
全文引用

会議室外まで響きわたった東電しかる菅首相の声

 「テレビで爆発が放映されているのに、官邸には1時間くらい連絡がなかった。一体、どうなっているんだ」

 菅首相は15日早朝、東京・内幸町の東電本店に乗り込み、会議に急きょ出席。その場で同社の幹部や社員らに対し、福島第一原発事故への東電の対応について不満をぶつけた。

 首相は、「(原発対応は)あなたたちしかいないでしょう。(原発からの)撤退などあり得ない。覚悟を決めてください。撤退したときは東電は100%潰れる」とまくし立てた。首相の叱責する声は、会議室の外まで響き渡った。

 地震原発事故対策で陣頭指揮に当たる首相の異例の東電早朝訪問と、激しい叱責に、政府内からも、「冷静な対応を国民に呼びかける首相が冷静になっていないのではないか」「現場が萎縮すれば逆効果だ」と疑問視する声が出ている。
(2011年3月15日10時21分 読売新聞)

記者の仕事として、記事は批評視点だけども。
総理の対応は、これくらいで良いのだと思う。
一般市民の感覚に近い。


管総理が本気で対応している。
国民のことを思っている。
そういう思いが伝わってくる。


会見では冷静だったけど、裏ではこんなことが……。
そう感じられたら、きっと穏やかになるだろう。


文体が安定しないな。

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その他メモ
同時多発的に色んな人が思いついて実行しているユーモアのある方法
千羽鶴を送りたい方。お財布の中の鶴を。」


twitterを見ていて、
一人でも多くの人を助けたい、力になりたい。そういう人が沢山いると感じた。数はわからないけど、沢山。


余裕があるのだと思う。
家族や知人、それ以上の多数を救うことを使命と感じられる。


あまり余裕のない僕は一般人なんだなと感じる。

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一人一人が情報を発信できる時代。


テレビを見て、加工されていない、演出されていない、ただ情報発信者からの情報を伝えるだけにしてくれと。現場のありのままを映してくれと。解釈は自分たちでするから。そんな声が目に付く。


「生のまま伝えるだけチャンネル」があったら、どうだろ。大した利益は得られないと思う。広告はつかないだろう。見たい人がお金を払わないとそのチャンネルは生きていけない。


目に付くだけで、メディアにわかりやすく情報を咀嚼してくれと願う人もいるだろう。テレビはそんなに変われないかもしれない。

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自分の得意分野、仕事、興味のあること
それを通して活動するのが有効。
非日常に限らず、日常も。


仕事としている、身体に染みついている。
そういう人は、こういうときも早い。


頭で考えながらでしか判断できない僕は遅い。
何かをしようと思っても、既に先例が出ている。
ジャーナリストによって最先端は広められる。
素人の自分が何かをするよりも、プロの人の方が早くかつ出来がよい。


自分は邪魔にならないように眺めるだけ。
イデアや考え方を観察する。盗む。頭にたたき込む。
よりよいものを目指して自分の考えを更新させる。


得意分野がない。
普段の勉強がいざというときに出てこない。
血や肉になっていない。意味がない。


表面を取り繕っているだけ。
普段からあらゆるものを見聞きした際に、こんなのに生かせるとか、応用法を考えておかないからだ。


さっと一時の娯楽として流しても良いものと、これは身につけておきたいというものとがあるとして、娯楽が圧倒的に大きくては生きてけない。働けない。


考えを染みこませろ。貪欲であれ。

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仕事
 コストをかけ、人の役に立つ
 対価を受け取り、次のコスト分に充当する
 循環
 対価の一部を給料として自分が生活する資金とする


ボランティア
 コスト分(活動資金、人材、物資)を集める
 コストをかけ、人の役に立つ
 対価を受け取らない
 一方通行


NPO
 ボランティア+
 活動資金の一部を給料として自分が生活する資金とする


循環
モノやカネ→モノやヒト→モノやサービス→カネ


人の役に立つにはコストがかかる。ボランティアではコスト分が返ってこない。募金や特別な財源によって回収、補給する。


企業は、カネとモノを災害地にどんと送る。
コストのうち、カネとモノは減る。ヒトは送っても仕方ない。専門の自衛隊などに任せる。


元気なヒトがいるなら、ヒトと残ったカネとモノで人の役に立ち、対価をもらうのみ。いつもより対価を高めに設定してカネを回収することも選択のひとつ。そうしないと生活できない。


ボランティアだからと、ヒトを使わずにカネやモノを送り続けたら、どうなる。ヒトを放って置いてもカネやモノは生み出せない。


ある程度送ったら、いつも通り、いつも以上の仕事をして、カネやモノを生み出すこと。そして、一消費者としていつも通りに、いつも以上に消費をすること。

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2234
静岡で地震
震源は陸地、深さは14km、M6.4
静岡県東部、富士山の所、震度6強


……落ち着かないな。


NHKTVより
東北の地震との関連は不明、地震としては別物
東海地震との関連はない、別物

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2346
改めて「地震予想」などでググる

宮城県沖で30年以内にM8相当の海溝型地震が起きる確率99%[H17時点での予測]

予想される巨大地震NPO法人『人・家・街 安全支援機構』(LSO)
http://www.npo-lso.info/great/index.html



調べる
地震調査研究推進本部
http://www.jishin.go.jp/main/
地震調査研究推進本部 地震動予測地図ウェブサイト全国版
http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/index.html

大正型関東地震については、測地学的なデータや海岸地形、津波堆積物などの調査研究から、平均発生間隔が200〜400年と推定されています。最新活動が1923年の関東地震であることから、今後30年以内に同様の地震が発生する確率はほぼ0%〜1%と予想されます。次の地震の規模はM7.9程度と推定されています。


▼他
30年以内M7以上地震予測
 茨城県地震:90%
 相模トラフ沿い南関東:70%

南海トラフ 南海地震 8.4前後 60%程度
  東南海地震 8.1前後 70%程度
  想定東海地震 8程度 87%(参考値)


北海道の東部もでかいのありうる



2011年3月 東北地方太平洋沖地震 | 広報アウトリーチ
http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201103_tohoku/

今回(3/12)の地震はこの宮城県沖地震ですか?
 マグニチュードが大きく異なるので,宮城県沖地震単独ではありません.宮城県沖の他に,福島県沖,茨城県沖,岩手県沖までが震源域となっていると考えられます.→震源過程インバージョンを参照.
 また,この地域では,869年に貞観(じょうがん)地震と呼ばれるM8.3の巨大地震が起きたことが,津波堆積物などの調査からわかっています.


東北沖地震によって、他の地震に影響はあるのだろうか?