メデイアの機能、役割。募金の効果的運用

ニュースはどういう情報を生で伝えようか、どういう情報を演出して伝えようか、どういう情報を詳しく伝えようか、それがごったになっているのだと思う。


ニュース毎に意図は違う。ただ、ニュースはどれも一緒のラインで流してしまう。
今の段階で僕にできることは、ニュース毎に意図をくみ取って、必要な情報だけを受信するということなのだと思う。


メディアというのはこれまで、一次情報から情報を得て、記者やアナウンサーや編集者を通して、一般の人に情報を伝えてきた(視聴者が見るのは加工された二次情報)。


スポーツ、エンターテインメントであれば、仲介役(実況者)を通すことで視聴者に一体感を出し、感動を増大させる役割を担う。


学問や専門的なニュースであれば、仲介することで一端間を置く。専門性が高く難しいことや整理されていなければ、仲介者(解説者)がそれらを咀嚼構成し直して、見ている人にわかりやすく主旨を伝える役割を担う。


アナウンサーはその場で質問などができる視聴者の代弁者。


緊急ニュースであれば、解説者とアナウンサーが間に入ることで緩衝材という役割を果たすことになる。無用な混乱は避けられる。


しかし、彼らは正確な情報を伝えるだけが仕事ではない。
テレビは「伝える」ということがどういうことかを知っている。だからこそ「演出」をする。


演出をしないと、生のままだと、たいていはインパクトがない。見ている人が飽きてしまう。逆に生のまま映すと、インパクトがありすぎて、苦痛を与えてしまう可能性もある。
一般人の目線に合わせ、当たり障りの内容に加工するしかない。責任はとれない。


一般人の視点が多様化して、全部には対応できないというのが、正直なところ。テレビも苦戦している。人は何を見たいのか?


うちの母は、テレビを見て、かわいそうと、悲しんでいた。純粋な優しい一般人である。
僕は、鉄道への影響とか、計画停電とか、地震の影響とか、原発の状況とか、テレビとネットから情報を集めていた。


母の方が普通、一般的な気がする。
テレビの力がでかいと思うのは「感動」を伝えること。その面ではテレビは本当にすごい。


そのノウハウが結局、今も働いてしまうのだと思う。
ニュースは、危機ついての正確な情報と、感動的なエピソード、インパクトのあるニュース、そういうものに分類できると思う。


ニュースはそれらを全部一緒のラインで、順番に流す。


見ている人は、全てを同じテンションで見てはまずいと思う。冷静に、それぞれ然るべき姿勢で情報を受け取ると良いのではないだろうか。必要でない情報は見なければいい。

                • -

災害時、実況者と報道者と解説者が入り混じっている。


実況者は、熱や空気を増大させるように伝える仕事。
 協力をしようという空気を作ること
 批判をしようという空気を作ること
報道者は、情報を正確に伝える仕事。
 求められている情報を伝えること
 自分の関心に基づいて情報を伝えること
解説者は、冷静に分析、構成し直し主旨を伝える仕事。


そう仮定してみる。


災害時、被災地の人にとっては、
 求めている情報を提供してくれる報道者。そういう報道が必要だと要請する実況者、解説者。これが重要。


被災地以外の場所では
 状況を端的に伝えてくれる解説者が重要。
 余計なことすんなという批判実況は通常営業で良い。自分本意な報道も参考程度で良い。

                • -

25:16
NHKTV
物資輸送の状況
燃料が一番のネックらしい。
行きは良くても帰りがわからない。


ホームページをさっと見た感じ、
http://www.jrc.or.jp/index.html
赤十字は基本的に医療、看護が専門。
医療は任せよう。


救助は自衛隊か。
現状、物資の輸送も自衛隊任せになっているのかしら。


募金はどのように使われるのか?
http://sites.google.com/site/quake20110311jp/bokin


募金の使われ方はオープンであることに越したことはない。
「募金が被災地のために使われないのではないか」と募金を渋ることは考えられる。


赤十字がやっていることを想像する。
集まった募金を元に、最適な企業に連絡をとり、物資を提供してもらうのではないだろうか。
というより、それ以外、募金の使い方がわからない。


金を物資にして送る場合。
赤十字から、企業に連絡を取り、大量に買い付けを行う。それを被災地に送る。
送る際も、赤十字自身がトラックや運転手を完備しているわけではないだろうから、運送会社に依頼して送ってもらう。
募金資金はメーカー、流通業に回る。


金を人的サービスに代える場合もそうだろう
医者や看護士が必要であれば、派遣する。
医者や看護士の賃金として、募金を崩す。
マッサージ師を派遣するとか、自衛隊のように、統率が取れて動ける体育会系の人間を派遣するとか、そういうのもありかもしれない。


政府にそのまま募金資金を送ることも考えられる。
政府に渡れば、自衛隊への救援分に回せるだろうから。


物資供給その他、無償で行えるわけはない。
被災者が払えない分を、余裕のある別の場所の人たちが払うのみ。


おそらく、上記のように赤十字募金が機能しているはず。
赤十字にはパイプがあると信じる。
「こういう状況になったときに、これだけ出すので、優先的に物資を回してもらえるないか」と企業と直にやりとりができるパイプがあると。


そういう風になっていなければ、歴史や信頼があるのか何なのかわからないが、全てを赤十字に募金するのもいかがなものかと思う。

          • -

危機的状況であれば、政府が介入するのも一つの手。
政府が主導して募金銀行を作り、運営したらどうだろうか。


政府主導であれば、集まった資金を自衛隊に回すこともできる。市場に介入しすぎるのもよくないが、ガソリン燃料などを優先的に、買い付けることもできるだろう。

      • -

それが許されないのであれば、災害時募金運用専門仲介業者を立ち上げてはどうだろうか。募金資金を元手に、各分野の専門バイヤーが、各企業といち早く連絡をとり、物資、人材を確保。運送業者、燃料業者と連絡をとり、トラックなどを派遣、配送してもらう。


メーカーが先に物資を送った場合でも、その旨を後で正式に通達することで、その分の費用を募金資金から出すというのもありだと思う。ただ、その場合は、しっかりとした規定、条件ありで。
そういうのがあると、タダで、損失を出して物資を提供するということではないから、企業はどんどん送ろうと思える。

            • -

あとは、各企業がそれぞれ募金を募る。
募金を募集し、集まった分だけ、物資を被災地に送る。


どれだけの募金が集まり、どれだけの物資を送れるか(製品の量、送料はいくらか、ガソリンはいくらか、人件費はいくらか)を、常に提示すると、クリアーで、募金しやすい。


ただ、全てがオープンというのは、募金したいと思う人に募金の使い道を判断させるということ。
 衣料品を送りたいと思ったら、衣料メーカーへ
 医療品を送りたかったら、医療メーカーへ
 食料を送りたいと思ったら、食品メーカーへ


どれだけのものをどれだけ送ればいいのか、判断できないので、とりあえず赤十字に金を送る。丸投げする。今はそんな状態に見える。


けど、それが普通だと思う。金があればどうにでもなるのだろうけど、その金をどう物資や、人材に変化させたら良いのか、一般人にはわからない。


赤十字にどれだけのパイプがあるのか、見守りたい。

          • -

上記、整理


個人的に募金について思うこと。募金の使い道がわからなんだよね。 募金資金を元手に、メーカー企業から物資を買い付けたり、医師など人材を派遣したり、運送業者に物資輸送の手配をしてもらったり、そういうときに使われるとは思う。というより、そういう使い道以外が今の所、想像できない。


今は、ほとんどが赤十字に募金資金が集められると思うのだけど、その赤十字がカネを運用してモノやサービスに転換できないと、資金がいくらあっても仕方ない。多分、そういう運用ができる人、パイプはあるのだと信じる。企業の幹部と連絡が出来て、全国に出荷予定分の10%を被災地に回してくれとか。


NHKニュースを見ると、現在、物資調達については燃料がネックになっている模様(帰り道のガソリンが補給できないのではという恐れ)。こういうとき、資金を使って、燃料会社にガソリン補給車を依頼し、運送業者と同行させれば、配送は実現するはず。(僕の妄想以上の問題があり実現できていないのかも)


今の所、そういう裏の働きがわからないので、赤十字を応援するのみ。企業が独自に募金を募るのもありかもと思った。被災地の人ががタダで受け取る分を余裕のある人たちが払う。そうすれば、無償で送る訳じゃないので、企業は喜んで工場から物資を提供してくれるだろう。


在庫でもなんでもいいから企業が直接、製品を提供するとなれば、一個人が送る量とは比較にならない物量を送れる。相当、現地の人のためになる。 物資提供してくれた企業の商品を買うことも、一種の募金なんじゃないか。というかそう思って、普段通りの生活をしたい。


現地で必要とされているモノを都内で買い占めてしまうと、無くなった分を補充しなくてはならないので「被災地に優先的に送る余裕」がなくなってしまう。政府からの「買い占めはしないで」という呼びかけは普通に重要。「いつも通りの生活を送る」というのがえらく重要。流通の混乱は避けたい。


まとめ


巨額の資金があればどうにでもなることに変わりはない。
募金資金の運用、配分……難しいことだろうけど、信頼し任せ、募金する。
(運用法に正解はない。使い道を公開したら絶対に批判が出る。ただ非公開はもっと危ないかも。事細かに公開する必要はない。現場での自由な判断、裁量ができなくなる。適度に多くが納得いくように使い道を公開する)


できる限り、いつも通りの生活を送る。

          • -

201103171924
東京には馬鹿しかいなかった-アルファモザイク
http://alfalfalfa.com/archives/2664111.html

                        • -

201103241904
募金の使い道その2
今を過ぎれば→義援金
災害保険のような使い道