情報把握の重要性

自分のこの目で見ないと、状況はわからない。
目で見ていない所は、わからない。
想像が及ばないところは、見聞きするしかない


被災地からの報告 阪神震災とは違う実情 - npo-uniken's posterous
http://npo-uniken.posterous.com/46132557


「人助け」を本気で考え、本気で取り組んでいる人
それを職にしている人、それで食っている人
緊急時に人の役にたつ、誇りある仕事。

まず始めに気づいたのは、部分的な情報を持っている人は沢山いるけれど、誰も全体の情報を把握していないという事実です。


私たちは、震災発生から3日間、国や企業やNPO等様々な協力を得て、ヘリや陸路で現地を回り、全体を把握するためのリサーチを行いました。そして、大切な気づきが沢山ありました。この1回には書ききれませんが、一つずつ、お伝えしていきます。

阪神淡路等の地震と最も大きく異なるのは、自治体が機能していないのではなく、津波に流され存在自体がなくなっている地域が多数あることです。


それにより、必要な支援のあり方が大きく異なり、阪神淡路の経験では通用しません。


これは、自治体経由の物資やもちろん、赤十字や国の対策本部や自衛隊からの救助や支援や配給がまったく届かない「自治体の存在自体がなくなった地域」が多数あるということです。


これは実は難しい問題です。なぜなら、阪神淡路の経験から混乱を避けるため、すべての配給や救助が自治体経由になっているため、自治体が存在しない地域への支援の仕組みがありません。


やる気がないのではなく仕組みがない。自治体も県も、警察も自衛隊も、国交省も支援団体も生き残った避難民も何とかしたい。でも出来ない。

私が気仙沼の命をつなぐために利用させていただいたヘリコプター。ヘリも個人持ち出し、パイロットもボランティア、燃料数百万も持ち出し。集まった寄付はたった10万とのこと。それでもみんな自腹を切って、活動しています。現時点で活動できているところは本当に優秀です。


国や赤十字への寄付や支援も重要です。私も電話してみましたが、支援をすると発表を行っている大企業数社に問い合わせましたが、NPO等から物資や資金の援助の依頼は沢山来るがすべて断っているところが多いのです。


しかし、復興段階まで行かず生命維持が本当に危ういのは、「自治体不在の孤立被災地」であり、それを担っているのは、NPOやボランティアなのです。


是非この事実を、多くの個人、そして企業の地震対策本部に伝えてください。


私たちが実際に行って確認したところ、気仙沼の地域も、自衛隊自治体の配給も赤十字も一切来れていませんでした。(連絡はしましたが、自治体が無いので、現在も同様)


自らの目で全体を把握し、
計画を立て、
行動し、
協力も呼びかける。


日本ユニバーサルデザイン研究機構
http://www.ud-web.com/index.html


本気で人助けのことを考え、ノウハウで食っているからこそできるのだと思う。


被災者を助けたいと心から願う人、何かしたいと思う人は彼らの話をしっかりと聞き、行動するといい。
そういう思いをもった、人を思える余裕をもった、実際に行動できる余力のある状態をなるべく保ちたい。


自分がいかなる状況でも、人助けに全力を注げるのは、命を扱うことを使命としている人、誰かを助けることで飯を食っている人なのだと思う。そういう職につけなかったけど、人助けをしたかったという志をもつ人も含む。


人助けに全力を注げない。
目の前の仕事、自分の家族、自分のやるべきことが優先。
普段の自分の生活を維持し続けることが優先。
それもまた普通の人だと言い訳をする。
今の自分は普通の人以下だ。


全力は注げないが、優先順位のなるべく上に持ってきて、できる範囲で、できることをする。


見捨てたいわけじゃない。
見捨てられるのは悲しい。


このメモはできること、仕事?
違う。自分のため。


考えて考えて考えて……サボってきた分を補うために


理想とは遥か遠い……。
余裕が出来たら、講習を受けに行こう。本気で勉強しておこう。