コンテンツビジネス、スポンサー制

考察メモ
20110403に下書きして放置していた。。


▼アニメ「TIGER & BUNNY
http://www.tigerandbunny.net/


実際のF1、スポーツ選手のように
アニメ内でのスポンサーがリアル企業。


以下、1話を見た感想とその他妄想
スポンサー名が載るのは、
F1マシンではなく、ヒーローの衣装。


アニメの中身も、リアルスポンサーとプロ選手の関係を描いてる。街を守る「ヒーロー」という職業が存在する世界。
「ヒーロー」を映すテレビ番組、評価する制度。
(そんな世の中で悪者がポンポン出てくるのか?)
(今後ヤラセ、サクラの類の演出もあるのか?)


▼CM、テレビの見せ方、
リストラ、スポンサー変更、ベテランと若手
……随分、生々しく描くなぁ。


深夜アニメ枠なので、大人向け。
現実よりも、えぐくわかりやすく
「わかるわかる!」「現実つらいよなぁ」
→共感


それでいて、アニメだからこそのぶっとび設定
ヒーローもの、バトルシーンなど
「懐かしい」「そうきたか!」「おもしれー」「熱い」
→意外性、娯楽性


アニメを見る大人の共感を得る、心をぐっと掴む作り。


▼普通のアニメであれば、スポンサー名を見て「広告乙」とでも卑下するような否定的見方を生みそうだが、


あえてむしろ、スポンサーを前面に出すことで、現実世界と同じ「無料でアニメを見れるのは、スポンサーが金を出しているからだ」ということを、受け入れやすくさせている。


webサイト内のスポンサー紹介リンクがそのまま、スポンサー(おそらく制作費の出資者)サイトに繋がる。
http://www.tigerandbunny.net/link/index.html


このアニメはスポンサーのひとつUstreamで配信される模様。
ニコニコ動画でもそうだが、コメントをしながら/見ながら、アニメ本編を見るというのが前提になってきている気がする。


さすれば、有名な企業であればあるほど、視聴者は楽しく共有できる。スポンサーを知らなくても、コメントすれば、視聴者同士で「それ○○作ってる企業だぜ」とかユーザー目線で、説明がなされる。


宣伝広告として、非常にうまい作り。


視聴者が「アニメを見る層」(オタク、多くはIT関連に詳しい)なので、インターネットサービス関連の企業にとっては、そのまま「スポンサーとしてアニメ制作に金を出してくれている良い企業」として、良いイメージアップになる。


インターネット関連でない企業、牛角ペプシなども面白い。このアニメを見た視聴者が「ご飯食べに行こう」「こっち飲もう」と思ってくれるかもしれない。宣伝効果がある程度、期待できる。


▼番組内で、現実の企業や商品を紹介する(宣伝代わりに、商品を番組内で使って良いという許可や、制作費を出してもらう)
実写ドラマや映画であれば、しばしばあった手法。


テレビアニメも、そうなる時代か。
というより、今までがそうならなかったのがすごいというべきか。アニメの制作費はバカにならない。


子供向け番組であれば、グッズなどで。
深夜枠は、DVDやBlueRayで。


企業が、アニメを広告として(充分な)効果があると見なしたのだろうか。


こうなると、ネット配信の問題も解消するかもしれない。
作品の放送自体が、宣伝になるのだから、むしろネットで拡散しようとなるかもしれない(まだ現状は、そこまでいかないだろうけど)


まだ実験段階だろうな。


漫画やアニメに、スポンサーがつく。リアル企業の名前が出てくる。
それは、アニメや漫画に「現実逃避」を求めている人にとっては、ある種の厄介ごと。
いつの時代も創作、表現物に、ぶち当たる問題なのだろうけど。制作はタダではない。


広告的価値と、作品自体の追求するものとかで、この先、葛藤があるのだろうか。